白い月〜destiny〜

春の嵐

僕は鼻唄を歌いながら洗車をしていた。

「優。今日も彼女とデートか?」

父が庭から声をかけてくる。

「まあね。今度父さん達にも紹介するよ。」

「えぇっ。そりゃ大変だ!母さんも言わないと。おーい!母さーん!」

父はけつまずきながら家に入っていった。


大袈裟だなあ。


僕は苦笑した。

今ではもう普通に両親と話せるようになっていた。

< 270 / 374 >

この作品をシェア

pagetop