白い月〜destiny〜
「ねぇ 優?この格好でおかしくないかな…。」

美月はフワリとした春らしいワンピースを着ていた。

「え?あぁ…うん。いいんじゃないかな。」

「なんか気のない返事。」


いつもの僕なら…いつもより女性らしい姿の美月を見て感激したのだろうが…。

二年間の海外出張が頭から離れず 美月の話も上の空だった。


どうして…今なんだ。


こんなタイミングで海外行きになるなんて。


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