白い月〜destiny〜
街を歩いている間 美月はずっと楽しそうに話していたが 僕の口から出るのは溜め息ばかりだった。


美月はそんな僕を変に思ったようだ。

「なんか…今日の優…変だよ。」

「えっ?変って何が?」

「元気ないし つまんなそう。」

「つまんないわけないじゃない。楽しいに決まってるよ。」


僕は精一杯の笑顔を見せた。

が…。

「顔 ひきつってる。」


美月は怒ったのか前を歩き出した。


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