白い月〜destiny〜
僕はトイレに入ると鏡に自分の顔を映した。


なんて顔してるんだよ…。

これじゃ 美月が怒るのも仕方ないな。


蛇口をひねり勢いよく水を出すと バシャバシャと顔を洗った。

顔からポタポタと水を垂らしながら 僕はポケットの中に手を入れた。

小さな箱が手に触れる。

僕はその箱を取り出して そっと開けた。


中を確認すると また溜め息をついた。


僕は…どうしたらいいんだよ…。

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