白い月〜destiny〜
レストランを出ると 僕達はまっすぐ美月の家に行ったが 僕は部屋には寄らず帰る事にした。

明日早いから…そんな適当な理由をつけて。

今日の僕は美月と一緒にいるのが辛かったのだ。

バックミラーに僕を見送る美月の姿が映っていた。

今僕を見送ったように…一ヵ月後また僕を見送るのだろうか。

美月は二年も僕を待っててくれるだろうか。

もしも そのまま終わってしまったら…?

美月に言わなきゃならないのはわかっていたが…。


今日の僕には…怖くてどうしても言えなかった。


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