白い月〜destiny〜
僕は病院の入口付近のベンチに座って 美月が出てくるのを待った。

白衣姿の看護師さんが 患者を乗せた車椅子を押しているのが見えた。

そういえば美月の白衣姿って見たことないな。

美月はきっと白衣が似合うだろうな…髪をアップにして…優しいから白衣の天使って言葉がぴったりかもな。

…ちょっと褒めすぎかな。

でも僕の美月は本当にステキな女性なんだよな…。

一人でにやけている僕を回りの人が変な目で見ている。


僕は咳払いをして背筋を伸ばした。


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