白い月〜destiny〜
やっとの思いで美月は僕のキスから逃れた。

「ちょっと…優…苦しい。」

僕はまたすぐに美月の口を塞ぐと くちびるが触れ合ったままで聞いた。


「美月は…僕の事 好きなの?」


「もう。私が先に聞いたんだから。優が答えて。」

美月のくちびるが動くのが そのまま僕のくちびるに感触として伝わってきた。


「好きだよ。」


僕は半ば強引に美月を床に押し倒すと 上に覆いかぶさったままで聞いた。

「今度は美月が答える番だよ?」


「大好き。本当に優が…」


美月が言い終わらないうちに 僕はキスで遮った。

「優…。」

「もうしゃべっちゃだめだよ。今からずっとキスをするんだから。」

「え…。」


僕は宣言通り 美月に話す暇を与えないほどの長いキスをした。

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