白い月〜destiny〜
僕は美月の頬にキスをした。

「ごめんね。美月。」


すると美月はうっすらと目を開けた。

「どうして謝るの…?」


「今日僕はヤキモチを妬いたんだ。美月をとられそうな気がして。」

「…ヤキモチ?」

「そう。子供っぽいよね?ごめん。」

「…そんなことないよ。」

美月はそっと僕の濡れた髪に触れた。

「私も…ヤキモチ妬いた事あるから。」

「えっ。いつ?」

「いっつも。涼太に聞いたから。会社で優は女の子に人気があるんだよって。」


美月がヤキモチ…?

僕はちょっと嬉しくなってしまった。

やっぱり子供っぽいかな。


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