白い月〜destiny〜
それからお義母さんは私に昔のアルバムを見せてくれた。

優は今とあまり変わっていなかったけど どれも仏頂面だった。

優が高校生の時の写真を見て 私はあ然とした。

「お義母さん…これ…。」

「あぁ。これね。実は優 高校生の時不良だったのよ。何故か成績は良かったんだけどね。」

優が…不良…!?

私は吹き出してゲラゲラ笑った。

お義母さんはその中から1番すごい写真を私に渡して言った。

「これを美月さんにあげる。もし優がわがまま言ったら これをばらまくぞって脅してやりなさい。」

「…はい。」

私はバックに写真をしまった。

でも…不良だった優がお義母さんに毛布をかけたんだ。

優はやっぱり優しいんだね。

私は胸がじーんとしたのだった。


< 331 / 374 >

この作品をシェア

pagetop