白い月〜destiny〜
ほどなくしてお義父さんも帰り 私がいるのを喜んでくれた。

「この煮物美味いなー。美月さんが作ったのかい?」

「はい。お義母さんに教わって。」

「若いのに煮物を上手に作れるなんてエライ!優がいない間も時々家にきて料理を作りなさい。」

「そうですね。お義母さんにもっと教わりたいですから。」

「頼んだよ。」

お義父さんは上機嫌でビールを飲んでいる。

優は無言で料理を食べ たまに私と目が合うと ニコッと笑った。





ここに来なければ知らなかった。

優に会わなければ きっとわからなかった。

家族って暖かいんだね。

優…ありがとう。

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