白い月〜destiny〜
「それじゃ 最後の条件ね。」


美月はしゃくりあげて泣いている。



「美月は今すぐ僕の奥さんになって 一緒にニューヨークに行くこと。」



美月の動きがピタリと止まった。


涙でいっぱいの瞳を僕に向けた。


僕は美月の涙を指で優しく絡め取って言った。


「わかった?」


「うん…。」




変なプロポーズになっちゃったけど…。

やっと言えたよ。

今日は意地悪したけど…これからは大切にするから。

幸せにするから。

僕と一緒に行こう。


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