白い月〜destiny〜
電車の中に足を踏み入れた途端誰かに右腕を掴まれた。

そのまま後ろに引っ張られ私は再びホームへ。


何!?


振り返るとサラリーマン風の男が私の腕を掴んでいた。

一目見て酔っ払いとわかる赤い顔。

「おねえちゃん!キレイだね~!飲みに行かない?」

酒の臭いをぷんぷんさせてその赤い顔を接近させてくる。

私はいつの間にか電車が行ってしまったことに気付かない程のパニック状態に陥った。


嫌だ!どうしよう!
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