白い月〜destiny〜
僕は昼休みになるのが待ち遠しくて仕方が無かった。

何度も腕時計をチラチラ見て時間を確認した。

僕の部所は自分の仕事が一段落した時に それぞれが休憩をとる仕組みになっているが さすがにまだ早すぎる。


僕がそわそわしているのに気付いた同僚が声をかけてきた。

「なんだ内山。トイレなら行ってこいよ。」

「違…」

違うと言いかけたが 僕はトイレに行く事にした。

そしてトイレでこっそり…美月のメールを再度読んだのだった。

本当に授業をサボる学生みたいだな…と僕は思った。
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