ハツカレ ノ カオリ


一通りお店を周って、もぅ午後1時半を過ぎた。



「ハラ減ったなぁ~。
どっか入る?」



繋いでいる手と反対の手でお腹を擦りながら高島君が言う。
30分前位からせかせかしてたのはお腹が空いてたからだったのね。

いつもクールな感じなのに、カワイイし。


そして近くにあったハンバーガーショップに入る事にした。


お昼時のせいか店内は激混み。
オーダーの順番がきて、高島君が自分の分を悩みながら言う。


「実莉何がいい?」


「うんとね~コレ!
トマト挟まってるやつ♪
で、アイスレモンティ。」



私はそう言って、お財布を開けてセットのお金を出す。
それを見て高島君は



「いいよ。この位。
それより先席確保しといて?」



って言って後を見る。
ほぼ満席状態…。

私はご飯代のお礼を言って、席確保の任務を遂行した。

すぐ座って食べれないと、お腹ペコペコなのにかわいそうだしね。





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