ハツカレ ノ カオリ
だって私が見間違える訳ない。
そこにいたのは、確かに高島君だった。
高島君に向かい合う様に、女の子。
高島君のネクタイの先を手にとっていじりながら話ている。
2人とも真剣な顔をして話しているのが見えた。
何も知らない人がみても、その絵はまるでカップルそのもの。
どうゆうコト?
何で?
何をしてるの?
保健室についた頃私の顔色は、すっかり真っ青になっていた。
どうやらなぉは気付かなかったみたい。
養護の先生に、私の具合を説明してる。
なぉが見ていない事に、なぜかちょっとほっとした。