乙女の期限 ~恋、してますか~
「みーちゃんはほんまに優しい子やなぁ。おばあちゃんの為にありがとうな」
「ううん。うちの方こそ、嬉しいねん。おばあちゃんに好きな人がおるって知って、めっちゃ嬉しかったんよ」
稔さん、ありがとう。
あんたのおかげで、孫と心が通い合ったわ。
出来上がった抹茶チョコをひとつずつ味見した。
涙が出るほど美味しいチョコやった。
岡本君のいちごチョコもひとつ食べさせてもらったけど、それも美味しかった。
「なぁ、一個だけ抹茶くれる?」
「おばあちゃんも同じこと考えてたわ。いちご一個だけくれる?」
稔さんのチョコの中にいちごのチョコをひとつ入れた。
岡本君のチョコの中には抹茶がひとつ。
「うちとおばあちゃんのコラボやな~!」
「ちゃんと渡せるか心配やわ・・・」
孫は、一緒についていったろかと言ってくれた。
さすがに恥ずかしくて断ったけど、その気持ちが嬉しかった。