君だけに夢をもう一度
お互いに初めての演奏だったが、二人はスムーズに演奏できた。

歌い終わった正和は、不思議な感覚が生まれていた。
初めて一緒に演奏したとは思えないほど、敦子の演奏は完璧に思えた。

「今、君はどこかのバンドに所属しているの? 」
正和は、真面目に尋ねた。

「いいえ」
敦子があっさり答えた。

「じゃ、自分のバンドに入らないか? 」
正和が自分のバンドに入ることを勧めた。

「えっ!!」
敦子は、突然のことで驚いた。
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