〈企〉キス、キス、キス
「あっくん!!!!」
階段から降りようとするあっくんを、
私は自分の部屋の前から呼び止めた。
「椎菜ちゃん」
そして、
私の名前が返ってくる。
「あっくん、送っていくよ!!」
「いや、男が女の子に送ってもらうのも
どうかと思うからさ……、
平気だよ?
そんな心配そうな顔しなくて」
あっくん違うよ。
私が眉をしかめちゃうのは
あっくんが心配だからじゃない。
あっくんが私の誘いを断ったからだよ。
階段から降りようとするあっくんを、
私は自分の部屋の前から呼び止めた。
「椎菜ちゃん」
そして、
私の名前が返ってくる。
「あっくん、送っていくよ!!」
「いや、男が女の子に送ってもらうのも
どうかと思うからさ……、
平気だよ?
そんな心配そうな顔しなくて」
あっくん違うよ。
私が眉をしかめちゃうのは
あっくんが心配だからじゃない。
あっくんが私の誘いを断ったからだよ。