〈企〉キス、キス、キス
でもそれはあっくんによって、

すぐにほどかれてしまった。


「えっ……?」


なんで?

私より10センチ以上高いあっくんを見上げるといつもの大好きな笑顔で笑ってた。


「靴履くときくらいほどいてよ」

「あっ……」


そういうことか。


「ねっ?」

「うん」


あっくんは靴を履き終えると、

まだ玄関の前に立ってる私の手を引いて


「椎名ちゃんも履きなよ、

じゃないと帰っちゃうよ?」

「やっやだ!!」
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