アンバランスな恋心
「ココと付き合ってるって知ってたなら
今までの真琴に対する触れ合いは
最低男みたいに感じかと…思って

ココとはきちんと別れてる」

「うん、ココさんから聞いてる
でも光ちゃんの口からも聞きたいって
思ってたの」

「改めて
僕と付き合ってくれる?」

「いいの?
私で…いいの?」

光ちゃんが頷いた

「ココと付き合って
真琴が好きだって
忘れられない存在なんだって
気付かされた」

光ちゃんが
私を抱きしめてくれた

そっと抱きしめて
そして額にキスをした

「俺も一人が苦しくて
ココと付き合った
でも全然、ココに気持ちが向かなくて
ココに泣かれたんだ」

「それで別れたの?」

「ああ
やっぱり駄目なんだって思った
僕は真琴が好きで
真琴しか抱けないんだって」

「嬉しい」

私と光ちゃんは
唇を重ね合わせると
強く抱きしめ合った

光ちゃんと付き合っていいんだ
…と思えたら

力が抜けた

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