アンバランスな恋心
今夜は久しぶりに一人で
夜を過ごすことになった

光ちゃんは毎日
大学が終わるなり来てくれた

朝5時には
マンションを出発する

大学、近いところにすれば
良かったなんて
たまにぼやいてるけど


私は距離があってよかったって
思ってる


だって
遠いのにわざわざで
来てくれるって
嬉しいじゃない?


ああ、私を想ってくれてるって
思えるから
私は嬉しい

『真琴に会いたいよ』

光ちゃんからメールがきた

『レポートは?』

『聞かないで』


メールする時間があるなら
レポートを進めればいいのに

光ちゃんからの
メールが続く

そして夜10時


光ちゃんからの電話がかかってきた
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