アンバランスな恋心
駅から家に帰ると途中
私の横に止まった車が
クラクションを鳴らした
え?
何?
車を見つめる
瑛ちゃんの車ではない
私は足をとめて
運転手を見ようとした
「マコ姉、久しぶり」
「光ちゃん?
どうしたの?」
私は心臓が痛くなる
だって
こんなところで
光汰に会うなんて思ってないし
化粧も崩れてる
帰りに
なおしてくれば良かった
助手席には
見覚えのある女性が乗っていた
一度だけ
耐えきれなくて
光汰のアパートに行ったときに
光汰のアパートにいた女性だ
助手席に座っている女性は
旅行パンフレットを
持っていた
「随分、帰りが遅いんだね」
「ええ、まあね」
「これから兄貴の家行くんだ
乗っていきなよ
夜道は危ないからさ」
光ちゃんが笑顔で言ってくれる
「せっかくのお誘いだけど
彼女に悪いわ
夜道は慣れているの
大丈夫よ」
私はほほ笑んだ
ちゃんと笑顔になっているか
わからないけれど
私は光ちゃんの誘い断った
本当は乗りたい
光ちゃんが車に
乗っているところ
初めて見たから
でも彼女が助手席にいるのに
私は図々しく
後部座席に乗れるほど
神経は図太くない
強い女に見られるけれど
意外と私って
弱い女なのよ
私の横に止まった車が
クラクションを鳴らした
え?
何?
車を見つめる
瑛ちゃんの車ではない
私は足をとめて
運転手を見ようとした
「マコ姉、久しぶり」
「光ちゃん?
どうしたの?」
私は心臓が痛くなる
だって
こんなところで
光汰に会うなんて思ってないし
化粧も崩れてる
帰りに
なおしてくれば良かった
助手席には
見覚えのある女性が乗っていた
一度だけ
耐えきれなくて
光汰のアパートに行ったときに
光汰のアパートにいた女性だ
助手席に座っている女性は
旅行パンフレットを
持っていた
「随分、帰りが遅いんだね」
「ええ、まあね」
「これから兄貴の家行くんだ
乗っていきなよ
夜道は危ないからさ」
光ちゃんが笑顔で言ってくれる
「せっかくのお誘いだけど
彼女に悪いわ
夜道は慣れているの
大丈夫よ」
私はほほ笑んだ
ちゃんと笑顔になっているか
わからないけれど
私は光ちゃんの誘い断った
本当は乗りたい
光ちゃんが車に
乗っているところ
初めて見たから
でも彼女が助手席にいるのに
私は図々しく
後部座席に乗れるほど
神経は図太くない
強い女に見られるけれど
意外と私って
弱い女なのよ