アンバランスな恋心
彼女の前で
「早かったね」
スーちゃんではなく
光ちゃんが家のドアを開けてくれた
昨日とは違う服を来ていた
甘いコロンの匂いがする
靴を脱ごうとする私の腰に手を
回すと光ちゃんは
キスをした
「何してるの!」
「キス」
光ちゃんはにっこりと
ほほ笑んだ
「駄目よ
彼女がいるのに」
「今日の服は合格だよ」
光ちゃんは私から離れると
家の奥に入って行った
「マコ、遅い!」
ソファに座って
腕を組んでいる瑛ちゃんが
目の下にクマをつくって
待っていた
「しばらく見ないうちに
ずいぶんと老けたわね」
「お前こそ、ファッションセンスが
落ちたみたいだな」
「これは……
休みの日くらい
楽な格好をしたいだけよ!」
ぷいっと横を向く
「ほんと
お姉ちゃんっぽくない」
「スーちゃんまで!」
瑛ちゃんは立ち上がると
私を上から見下ろした
「ふぅん、そういうことか」
ジャージの襟を
指を引っかけると
首筋を覗き込んでいた
「兄貴、旅行場所
どこにするの?」
光ちゃんが不機嫌な声を出した
「う~ん、お前ら大学メンバーの
予算によるな!
いくらまで出せる?」
「5万までです
行った先で遊ぶお金は
他に各自で持っていくので
ホテル代と交通費で
5万で…」
ココさんが
メモ帳を開きながら答えた
「近場なら何でも選べそうだな」
スーちゃんではなく
光ちゃんが家のドアを開けてくれた
昨日とは違う服を来ていた
甘いコロンの匂いがする
靴を脱ごうとする私の腰に手を
回すと光ちゃんは
キスをした
「何してるの!」
「キス」
光ちゃんはにっこりと
ほほ笑んだ
「駄目よ
彼女がいるのに」
「今日の服は合格だよ」
光ちゃんは私から離れると
家の奥に入って行った
「マコ、遅い!」
ソファに座って
腕を組んでいる瑛ちゃんが
目の下にクマをつくって
待っていた
「しばらく見ないうちに
ずいぶんと老けたわね」
「お前こそ、ファッションセンスが
落ちたみたいだな」
「これは……
休みの日くらい
楽な格好をしたいだけよ!」
ぷいっと横を向く
「ほんと
お姉ちゃんっぽくない」
「スーちゃんまで!」
瑛ちゃんは立ち上がると
私を上から見下ろした
「ふぅん、そういうことか」
ジャージの襟を
指を引っかけると
首筋を覗き込んでいた
「兄貴、旅行場所
どこにするの?」
光ちゃんが不機嫌な声を出した
「う~ん、お前ら大学メンバーの
予算によるな!
いくらまで出せる?」
「5万までです
行った先で遊ぶお金は
他に各自で持っていくので
ホテル代と交通費で
5万で…」
ココさんが
メモ帳を開きながら答えた
「近場なら何でも選べそうだな」