アンバランスな恋心
私のほうが何歳も年上なのに

まるで子供みたいに泣いた


私は年上なのよ
気丈にふるまって
光ちゃんを安心させなくちゃなのに

心配をかけさせたくないの
強い女でいたいの



あいつなら
一人で平気だから
大学の勉強を優先するよって

思ってもらいたいのに




私は子供みたいに泣き続けた


光ちゃんの優しい手が
体が
声が

全て私を包み込んでくれて

私は泣き疲れて
気を失っていた
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