~不思議の国のアリス~
「どうしたの??お姉さん、いきなりボーっとして!!」
……あれ?私何考えていたんだろう。
どうやっても思い出せない。というかそれより…
「キティ!!何で撃ったの!!」
兵士達はピクリとも動かない。死んでしまった。殺人という重罪を犯したのは隣にいる少年、しかも殺した事を何とも思っていない様だ。私が何で怒っているか分からないっという顔をしている。
「何でって、邪魔だしうるさかったから」
私達が勝手に侵入したのだ。城の警備をしている兵士が騒ぐのは当然、悪いのは私達のほうだ。
「そんな…」
『あれれー!?何で君がここにいるんだい猫君』
軽そうな声が近くで聞こえた。
そう、近くで。凄く近くで。もう至近距離で聞こえた。
「げ!!?エース=パレット…」