あなただけを
いつものように帰ろうと下駄箱を出たら、
男の先輩が俺のことをにらんでいた。
「(おれ、なんかしたか~?)」
怖々とみんなと一緒に帰ろうと先輩の横を通ろうとしたら
いきなり胸ぐらを捕まれた。
「てめ~小夜をどうやって口説いたんだよ!!」
俺の頭の中は?でいっぱいだった。
周りのみんなも不思議そうな顔をしていた。
それもそうだ。
おれは基本女子とは話さない。
というより緊張してはなせない。
中学の時と違って男を落とそうとしているあの女の目が怖いから・・・苦笑
それも女には受けが良いらしくて、「うぶ~」
なんて言われる始末だ。
「しらねーなんていわせねぇぞ!?
小夜がおまえとつき合うって俺と別れたんだからな!」
「(え~)」