アンバランスな気持ち
「スーちゃんは
お客様なんだよ?

車の中で寝かせるなんて…」

僕は
初めて
ココに声を荒げた


ココは目を大きく
開いて

僕を見つめた


『やっぱり
元カノなんでしょ?』

ココが納得した顔になる

「違う
僕の恋人は
ココでしょ?

スーちゃんは
幼馴染だ」

『笑ってた

あの人と
話している光汰

楽しそうに
笑ってた』


ココがさびしそうに
口を開いた

「ココといても
笑ってるだろ?」

『ううん
笑ってない』




ココとの会話は
それで
終了した

僕に返す言葉が
なくなったから




ココには気づかれてた

適当に過ごしてきた毎日だと

何かを忘れるようと
必死に
夢中になれる何かを
探していると

ココには
知られてた
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