【完】††Rising††
あの女、何処かで…?



俺は黒髪ロングをジーッと見つめた。



女も俺を凝視して固まっている。



「美恵、どうした〜?」



赤毛が黒髪女の顔の前で手をひらひらさせる。



美恵?ミエ…



「え゛っ!?佐々原ぁ?」



「何であんたがいんのよ〜っ灰島太一!」



「何でって、幸久さんの息子だからだよ。」



赤毛が佐々原美恵を宥める。



「幸久さんの息子でも、この男は嫌よ!!」



「ってめぇ!何を言うか爆音女のくせに!!」



俺はドラムから離れ佐々原美恵と至近距離でにらめっこする。
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