【完】††Rising††
「どうでもいいけど…俺は何すればいいの?えっと…。」



俺は赤毛を見据える。



「あっ、俺?俺は神坂龍治。お前は何て呼べばいい?」



「名前は太一ですが、灰島なんでハイジって呼ばれてます。」



「分かったハイジね!」



赤毛…もとい龍治が爽やかに微笑む。



そして言葉を続けた。



「実は俺達のバンド、ドラムの奴が辞めちゃって、幸久さんに相談したら


新しいドラマー見付かるまで息子レンタルしてやるって言われてな。」



だいたい事情は分かった。



つまりあれか…



「親父の奴ぅぅ〜っ」



勝手に俺を売ったわけか。
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