【完】††Rising††
まぁ、小遣いの為に



「俺で良ければピンチヒッターやります…「ダメ!!」


俺の言葉を遮ったのは案の定…



「美恵〜?何でそんなこと言うのさ?聴いたでしょ!あのドラム。」



まるで子供を叱る父親のように龍治が言う。



「いくら上手でも、私達との相性が分からないわ!」



自信満々でムカつく発言をされる。



カッチーン。



今のは、俺に火が点いた。



「いいぜ。そこまで言うなら、試しに演奏しよう。」



「えぇ、ついて来れるかしら?貴方なんかに。」



再び火花をバチバチ散らす俺達。



龍治と礼治がクスクス笑って見ていた。
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