【完】††Rising††
「優太になんて言われたんだ?」



「なーいしょ!」



龍治はぷーっと頬を膨らましチューニングに入った。


『ラストを飾るのは、暁です!』



アナウンスの声と共に付いた赤と青の証明。



俺はスティックを鳴らし、ビートを刻み始めた。



俺のドラムは曲の役者。



"Rising"の歌詞は俺達の為にあるような曲。



俺達が、どこまでも昇れるように



夜明けの星を掴むように。



龍治の爽やかな声がビートに乗って駆け上がって来る。



あぁ…すっげー気分がいいっ
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