【完】††Rising††
翌日。
文化祭二日目。
俺達は体育館でチューニングを始めていた。
優勝チームの演奏はプログラムの始めに入っている。
「うわ…ピックが削れた。」
美恵が金属製のピックのの先端を睨み付けてる。
そしてケースから違うピックを取り出した。
「お前、弾き方がスゲーんだもんよ。」
「ハイジのドラムには負けますけどね〜っ」
俺の言葉にニッと笑い切り返してくる美恵。
ふたりっきりだったら抱きしめてるとこだ。