【完】††Rising††
「−…えっ?」
耳を疑った。
俺が、ソロドラマーと、して?
「君の演奏には、輝きを感じる。是非…「待って下さい!」
田鍋さんの言葉を遮り俺は言葉を発する。
「俺のドラムは、暁の心臓です!あの音じゃなきゃっ」
「しかし、今日は違うメンバーで叩いていた。」
鋭いとこを突かれ、俺は言葉を失った。
「確かに"暁"のメンバー皆個々に才能がある。
だが、君だけ飛び抜けてる。レベルが違うんだ。」
こんなことを言われ、俺はどうしていいのか分からなくなった。