【完】††Rising††
「ハイジ?いいのかよ?こんなチャンス滅多に来ないのに…。」



龍治は眉を潜め、俺を見つめた。



きっと自分達に気を使って断ったんだと思ったからだろう。



「バーカ、俺にとっちゃ、"暁"にデビューの話が来なきゃ意味ないんだよ!」



そう言うと、クスッと龍治が笑った。



「あ〜あ、それなら本音漏らさなきゃ良かった。」



「りゅー、かっこよかった。」



そんな龍治をヨシヨシする礼治。



「何このいい雰囲気!私が着替えてる間に何があったの?」



戻って来て、訳が分からずじたばたする美恵。



−…ここが、俺の居場所。



これが、俺がの生きる意味。
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