【完】††Rising††
「実はね、今わたくしライブハウスを経営してまして


太一には前座でドラムを演奏して貰ってるんですよ。


でも今までの髪色じゃお客さんに評判悪くて…。」



良くもまぁ、そんなつらつらと嘘が出てくるな。



親父はきっと、嘘つきマシーンなんだな、うん。



担任達は憧れの芸能人にそんな風に言われた訳だ。



予測出来る返答は…



「わかりました。そういう事情ならしょうがないですね。」



「太一君、お父さんの為に、精一杯お手伝いしてやりなさい。」



さっきまでの態度はどこへやら。



予測通りあっさり許可しやがった。
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