【完】††Rising††
「どれどれっお兄さんに見せなさい。」



「ちょっ龍治キモい。」



美恵は龍治に見えないようにノートを退かし礼治に手渡す。



俺と礼治はノートの歌詞を見た。



―――――――――――――――


いつも一緒にいたけれど
重ならない想いを噛み締めた


ずっと一緒にいたいけど
近づかない想いに気がついた



ずっとずっと近くにいた
だけどだけど心は…



いつか屋根の上で
二人で見上げた星空には


寄り添うようで
何億光年離れた


アルビレオがあった




いつも隣を歩きたいけれど
重ならない歩幅をせつなく思った


ずっと隣を歩いてきたけど
近づかない歩幅に涙した


もっともっと近くにいたい
だけどだけど心は…



いつか屋根の上で
二人で見上げた星空には


寄り添うようで
何億光年離れた


アルビレオがあった





いつか遠い未来で
二人で見上げた星空を


思い出にしたい
何億光年離れた


アルビレオにbye-bye…



―――――――――――――――


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