【完】††Rising††
龍治はカリカリとスコアを書き上げる。



「美恵、サンキュー。いい詩のおかげで、一発で曲が出来た。」



普段見せない真剣な眼差しの先の美恵は



大粒の涙が流れていた。



「…龍治、泣かした。」



美恵を優しく撫でながら龍治をけなす礼治。



「馬鹿!美恵泣くなっあまりにも素晴らしいからって感動するなや〜っ」



龍治は美恵を見て困り顔。



龍治は感動の涙だと、言っていた。



でも、俺は美恵の涙の理由がなんだか分かった…。



あいつは…。
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