【完】††Rising††
目の前には赤に近い髪色の細身の男が立っていた。



「お前が、幸久さんの息子?」



「え…あ、そうっすけど。」



もしかして、この人が言ってたバンドの人か?



「いいもん見れた〜!」



見た目より優しい声。



これ、歌ったらどんな声になるんだろう。



赤毛を見てぼやっと思った。



「美恵、礼治、何やってんだよ!入れよ〜。」



赤毛が外に向かって叫ぶ。



すると銀髪の男と黒髪ロングの女が入ってきた。
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