【完】††Rising††
「ハイジ、あんたのドラム、すっげー技術だな。」



「いえ…優太さんの表現力に完敗っす。」



俺が正直にそう言うと、優太さんが笑った。



正に大人って感じ。


篥と優太はプロフィール上は22歳ってなってるけど



絶対、嘘だよな。



「お〜い!順平!まだメイク落ちないの?」



篥が後ろに向かって尋ねた。



順平とは、Jのことだろう。



「も〜!順平も暁の皆に挨拶しろよっ」



篥に無理矢理引っ張られて目の前にやって来た青年は



小麦色の髪の毛に私服であろうパーカーと迷彩のズボン。



顔には無駄にでかいサングラス。
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