気まぐれお嬢様にご用心☆
「……ったくしょーがねぇな、ほら立てるか?」
スカートがめくれて下着が見えそうで見えない……この際どさにドキドキしてしまう俺は、やっぱり『男』なんだよな~と改めて実感する。
女装してると『男』だってことを忘れそうになっている自分が嫌になったりもする。
……一年生か。
制服のリボンが学年によって違うため学年はすぐにわかった。
因みに一年が赤、二年が緑、三年が青だ。
軽くウェーブのかかったロングヘアーに大きな茶色がかった瞳の少女は、
「ありがとう」
と俺の差し延べた手に答えてくれた。
「いいか!廊下は走るなって言われているだろ!お前みたいなやつがいるからだな~ぁ……」
やべ……呑気に説教してる場合じゃない!早く戻らなきゃ六時間目始まっちまう!
「……というわけだから」
「どういうわけよ」
「じゃあな~お前も急がないと授業遅れるぞ~っ」
千晶は再び走り出した。
「ちょ、ちょっと~なんなのよ!なにさ……言いたいだけ言ってくれちゃって、釈に触るったら……」
?
彼女は足元に茶色くて長方形のものが落ちていることに気付く。
定期入れ?
中を広げると──ハシバチアキ、『男』……?
と印字されている定期が挟まれていた。
「なるほどね」
彼女の軽く微笑んだのだった。
スカートがめくれて下着が見えそうで見えない……この際どさにドキドキしてしまう俺は、やっぱり『男』なんだよな~と改めて実感する。
女装してると『男』だってことを忘れそうになっている自分が嫌になったりもする。
……一年生か。
制服のリボンが学年によって違うため学年はすぐにわかった。
因みに一年が赤、二年が緑、三年が青だ。
軽くウェーブのかかったロングヘアーに大きな茶色がかった瞳の少女は、
「ありがとう」
と俺の差し延べた手に答えてくれた。
「いいか!廊下は走るなって言われているだろ!お前みたいなやつがいるからだな~ぁ……」
やべ……呑気に説教してる場合じゃない!早く戻らなきゃ六時間目始まっちまう!
「……というわけだから」
「どういうわけよ」
「じゃあな~お前も急がないと授業遅れるぞ~っ」
千晶は再び走り出した。
「ちょ、ちょっと~なんなのよ!なにさ……言いたいだけ言ってくれちゃって、釈に触るったら……」
?
彼女は足元に茶色くて長方形のものが落ちていることに気付く。
定期入れ?
中を広げると──ハシバチアキ、『男』……?
と印字されている定期が挟まれていた。
「なるほどね」
彼女の軽く微笑んだのだった。