気まぐれお嬢様にご用心☆
第一章 ♂と♀の境界線
さぁ!今日から新しい学校だぁ~っ!!あいつら(翼と楓)は俺と同じ歳って言ってたけど、女子高に通っているって言ってたからなぁ~。唯一、俺の心があの悪魔どもから解放される安息の地へレッツ・ゴーだぜっ!!
「……ってなんだよ……この制服、しかもカツラまで!一体どういうつもりだっ!!」
コスプレ……じゃないよな。こんな朝っぱらから冗談やってる場合じゃねぇし……。
「大変ご説明しにくいのでございますが……ご主人様のお言葉を借りて申し上げますと、『千晶』という名前から男性ではなく、女性だと思ったと……」
榊はハンカチで額の汗を軽く拭う。
「それで!この俺に女子高に通えってか!!」
「単刀直入に言うとそうでございます。もう手続きと学費まで払ってしまったから後戻りはできないと……」
「……悪夢だ。あいつらと同じ高校に通うだけならまだしも!!この俺が『女』の恰好をしなきゃならないなんてぇ~っ!!」
「そういう訳ですので……何とぞよろしくお願い致します」
「女装してバレたらどうするんだよ!!こんなのぜっていバレるって!!」
「……その時は……学費を全額返済してもらうとのことです」
「一体いくらなんだよ」
「一千万円でございます」
いっいっせんまんえんっっ!
無理だ……十六歳の俺に払える代物じゃねぇ。
「……わかったよ。こうなったらやけだ!意地でもやってやろうじゃねぇか!」
千晶は完全に開き直ると、セーラー服に袖を通しロングヘアーのカツラを被った。
サマになっていると言えばそうかもしれない。どっからどう見ても女の子だ。
ああ……こんな恰好、親父やお袋やばあちゃんには見せられねぇな……絶対。
「……ってなんだよ……この制服、しかもカツラまで!一体どういうつもりだっ!!」
コスプレ……じゃないよな。こんな朝っぱらから冗談やってる場合じゃねぇし……。
「大変ご説明しにくいのでございますが……ご主人様のお言葉を借りて申し上げますと、『千晶』という名前から男性ではなく、女性だと思ったと……」
榊はハンカチで額の汗を軽く拭う。
「それで!この俺に女子高に通えってか!!」
「単刀直入に言うとそうでございます。もう手続きと学費まで払ってしまったから後戻りはできないと……」
「……悪夢だ。あいつらと同じ高校に通うだけならまだしも!!この俺が『女』の恰好をしなきゃならないなんてぇ~っ!!」
「そういう訳ですので……何とぞよろしくお願い致します」
「女装してバレたらどうするんだよ!!こんなのぜっていバレるって!!」
「……その時は……学費を全額返済してもらうとのことです」
「一体いくらなんだよ」
「一千万円でございます」
いっいっせんまんえんっっ!
無理だ……十六歳の俺に払える代物じゃねぇ。
「……わかったよ。こうなったらやけだ!意地でもやってやろうじゃねぇか!」
千晶は完全に開き直ると、セーラー服に袖を通しロングヘアーのカツラを被った。
サマになっていると言えばそうかもしれない。どっからどう見ても女の子だ。
ああ……こんな恰好、親父やお袋やばあちゃんには見せられねぇな……絶対。