気まぐれお嬢様にご用心☆
三月……と言えばお決まりの恒例行事、『卒業式』。
「波柴さんっ!」
卒業式を終え、体育館を出たところで呼び止められた。
どこかで聞いたことのある声――。
振り向くとあのヒトがいた。
「ち、千種さんっ!!」
そう、ウチの『元』生徒会長。
「相変わらず、元気そうね」
「生徒会長といつ知り合いになったの?」
「いや、その……ところで!ご卒業おめでとうございます」
流石に翼には話せまい。
「そうね……」
「千種先輩は桜華大に進むんですよね~合格おめでとうございます」
「ありがとう、次期生徒会長には桐生さんを推薦をしておいたから」
「えっ……私?」
「あなたならできる、私が保証するわ。それと……千晶、いろいろとありがとう。あなたが居なかったら今頃私は……。今度は私がいつでも恋人役になってあげるわ……フフフっ」
「えっ……!?」
「冗談よ、冗談!!じゃあね、お二人さんっ!!」
俺の正体がバレているのかいないのか……彼女に関しては『?』なのだが。
今更、聞くのもなぁ。
まぁ……それはともかくとして、これから彼女も自分で選んだ道を歩いていけるんだな。
そう思うと俺も少しだけ嬉しかった。
「波柴さんっ!」
卒業式を終え、体育館を出たところで呼び止められた。
どこかで聞いたことのある声――。
振り向くとあのヒトがいた。
「ち、千種さんっ!!」
そう、ウチの『元』生徒会長。
「相変わらず、元気そうね」
「生徒会長といつ知り合いになったの?」
「いや、その……ところで!ご卒業おめでとうございます」
流石に翼には話せまい。
「そうね……」
「千種先輩は桜華大に進むんですよね~合格おめでとうございます」
「ありがとう、次期生徒会長には桐生さんを推薦をしておいたから」
「えっ……私?」
「あなたならできる、私が保証するわ。それと……千晶、いろいろとありがとう。あなたが居なかったら今頃私は……。今度は私がいつでも恋人役になってあげるわ……フフフっ」
「えっ……!?」
「冗談よ、冗談!!じゃあね、お二人さんっ!!」
俺の正体がバレているのかいないのか……彼女に関しては『?』なのだが。
今更、聞くのもなぁ。
まぁ……それはともかくとして、これから彼女も自分で選んだ道を歩いていけるんだな。
そう思うと俺も少しだけ嬉しかった。