気まぐれお嬢様にご用心☆
「千晶~っ!!こっちこっち!!」
翼が手を振っている。
「へいへい……って何でお前までいるんだよ、伶!」
「いちゃ悪いか?」
「そういう問題じゃなくてなぁ~!!」
「いちいち細かいのよ、千晶は。ほら!早く!みんな揃ったわよ!いいじゃない、みんな桐生家に縁のある人たちなんだから」
「楓っ!それはそうだけど……」
今日は天気もいい。俗に言う『快晴』ってやつだ。
桜も満開、風も心地よい。
屋敷の庭で記念撮影!という楓が作った勝手な企画にいつものように乗せられた俺。
親父のカメラ――。
タイマーをセットして俺はみんなの居る方へ走った。
隣には翼が居る。
「さん、にい……みんなで!!」
『はいっ!チーズっ!!!!』
振り返った時、よかったと思える場所がここにはある。
写真家への第一歩……か。悪くねぇかもしれない。
今後はこのカメラにいろんなこと収めていきたいと思う。
少しでも親父に近づくために――。
END
翼が手を振っている。
「へいへい……って何でお前までいるんだよ、伶!」
「いちゃ悪いか?」
「そういう問題じゃなくてなぁ~!!」
「いちいち細かいのよ、千晶は。ほら!早く!みんな揃ったわよ!いいじゃない、みんな桐生家に縁のある人たちなんだから」
「楓っ!それはそうだけど……」
今日は天気もいい。俗に言う『快晴』ってやつだ。
桜も満開、風も心地よい。
屋敷の庭で記念撮影!という楓が作った勝手な企画にいつものように乗せられた俺。
親父のカメラ――。
タイマーをセットして俺はみんなの居る方へ走った。
隣には翼が居る。
「さん、にい……みんなで!!」
『はいっ!チーズっ!!!!』
振り返った時、よかったと思える場所がここにはある。
写真家への第一歩……か。悪くねぇかもしれない。
今後はこのカメラにいろんなこと収めていきたいと思う。
少しでも親父に近づくために――。
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