婆ちゃんの恋物語
叔父さんが、行こか言うて、私の手と千代ちゃんの手の間に手をやって、千代ちゃんの手を引っ張って行こうとしはった。
「嫌ー。」

千代ちゃんが、泣きだしてん、昨夜お母さんと叔父さんが、話して聞かせたんやけど、
心が病んでもたんやろなあ。
お母さんを待ってる言うて、話にならんかったんや。
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