婆ちゃんの恋物語
遺体は、婆さんやってわかったんや
顔も解らへん、髪の毛も焼けてしまってな、この一角は、皆そうやったんや。」
腰が抜けたように、その家の壁やったやろう場所に、座ってしもた。
悲しいとか、泣きたいとかいう前に、現実を受け入れられへんで、放心状態。何時間、その場に居たやろか。
人の姿も無くなって、日が暮れ始めて来て、ふらふらと、昭雄さんの家の前に戻って、初めて涙が出て来たんや。もう、会えないんやって、なんか、思えてね。帰り道、
「とうりゃんせ、とうりゃんせ、此処は何処の細道じゃ、天神様の細道じゃ、…。行きは、よいよい、帰りは、恐い、恐いながらも、とおりゃんせ。」
帰り道、バラックの家の前で、小さな女の子達が、遊んでた。
ほんま、わらべ歌みたいやと、ポロポロ涙こぼしながら思ったわ。
行きは、よいよい、帰りは、恐いって。
私は、この歌が、嫌いになったんは、その日からや
顔も解らへん、髪の毛も焼けてしまってな、この一角は、皆そうやったんや。」
腰が抜けたように、その家の壁やったやろう場所に、座ってしもた。
悲しいとか、泣きたいとかいう前に、現実を受け入れられへんで、放心状態。何時間、その場に居たやろか。
人の姿も無くなって、日が暮れ始めて来て、ふらふらと、昭雄さんの家の前に戻って、初めて涙が出て来たんや。もう、会えないんやって、なんか、思えてね。帰り道、
「とうりゃんせ、とうりゃんせ、此処は何処の細道じゃ、天神様の細道じゃ、…。行きは、よいよい、帰りは、恐い、恐いながらも、とおりゃんせ。」
帰り道、バラックの家の前で、小さな女の子達が、遊んでた。
ほんま、わらべ歌みたいやと、ポロポロ涙こぼしながら思ったわ。
行きは、よいよい、帰りは、恐いって。
私は、この歌が、嫌いになったんは、その日からや