約束
隼人
桜を見るといつも必ず隼人の事思い出す。
私が隼人と出会ったのは2年前の入学式。出席番号が隣な私たちは最初から隣だった。出会った時からずっと気になってた。最初の1か月、私たちは隣の席でよく話したよね。話すほど私は隼人にどんどんひかれていった、、、。
「おれずっと好きだったんだ。付き合ってください!」
グラウンドに呼び出されてそう言われたときすんごく嬉しくて涙が出そうだった。そのとき桜は満開で、きれいな桜の下私たちはカップルになった。

「おはよ!」
「おはよ」
私たちはいっつも朝から一緒に登校する。学校で私たちの事を知らない人はいないくらい私たちがカップルだっていうことは有名。なんせ2年以上付き合ってるし。毎日登下校一緒にして、お昼ご飯も一緒に食べてるし。最初付き合ったはじめの頃は隼人の事を好きな子たちからいろいろされたり、この1年間でもケンカいっぱいしたり、、別れそうになったこともあったけど、ずっと付き合ってる。この時私は“永遠”というものを信じてた。隼人となら永遠を信じてみたかった。

今私たちは高校3年生になったばっかりで、来年には受験がひかえてた。だから遊べるのは夏まで。私たちはいつも私(夏海)、隼人、理沙、慶斗の4人で遊んでた。理沙と慶斗もカップルで、私は理沙と、隼人は慶斗と親友だった。今年の夏も、みんなで海に泊まりに行く計画を立ててた。
「海楽しみだよね~」「早く夏休みになんないかな~」
これが毎日の私たちの口癖。毎日退屈な授業もみんな今年の夏があるから頑張れてる。
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