摂食障害~ダイエットに潜む小さな罠~
この頃の私は一人だった。
毎日忙しいリュウジと、転勤が多いから外に働きにも行けない事実と、見知らぬ土地で友達もいない事と……。
だから、ダイエット部が心の拠り所だった。
ダイエットに失敗したら、そこにいられなくなるんじゃないかって、そんな恐怖もあったんだと思う。
常に模範生、完璧主義な理想が自分を縛る。
だから……言えなかった。
毎日の食事報告は通常通り。
それ以外に耐え切れなくて食べて吐く分はカウントしなかった。
だって……食べてないんだから。