摂食障害~ダイエットに潜む小さな罠~
私が真剣に摂食障害と向き合おう、そう思ったのは随分時間が経過してしまってからだった。
日に日に感じた体の変化。
せっかく供給された栄養素を無かった事にしようとする私に、体の方が氾濫を起こしたのだ。
それまでは全くそんな事無かったのに……
ある日、どれだけ水分で胃の中をふやかしても、吐きやすいものを選んでも、手首が入るんじゃないかってぐらいに指で喉の奥を刺激しても……
がっちりと入り口が閉ざされたように、体が反応してくれない。
当然焦る。
当たり前だ。
私が過食嘔吐に費やしていた量はハンパない。
今食べたのは……一日目標の1200kcal、その何倍?