ひまわりの笑顔



私は、先生にもらった紙をだした。







せめて、最後に「ありがとう」って言った方がいいよね。







「もしもし・・・。」


『おぉ~七乃芽か?』


「はい。先生、これからいう事真面目に聞いてくれる?」


『おー。わかった。』


「私の家って離婚しているんだ。
 
 私は両親が大好きだったの。
 
 だから、離婚なんてしてほしくなかった。

 私はお父さんに、

 お母さんに着いていけって言われたから

 着いていったの。

 お母さんも最初は頑張っていたの。

 でも、ある日変わっちゃったんだ。

 お母さん、家に帰らなくなったの。

 男の人とあそんでいるんだ。
 
 だから、私の家はお母さんのせいで

 バラバラになったんだと思ってた。

 でも、違ったんだ。

 離婚したの私のせいなんだって・・・。

 私さえいなければ皆、

 不幸にならなかったのに。

 私なんか・・いなければ良かったんだよ。

 先生、

 先生が始めて私の事、

 心配してくれた人なんだよ。

 ありがとう。

 そして、さようなら・・・。」


『ちょっと待ってよ。』







< 31 / 271 >

この作品をシェア

pagetop