バレンタインの初恋
中屋くんは、帰ろうと教室を出ようとする。



「ちょっと、中屋くんいい??」


「何??」


「あたしじゃあ、無くって七瀬が用事あるの。それじゃあね。」


そう言って、由奈は教室を出ていった。


「小泉さん、用事って何かな??」



「あ、あの。」


あたしは、背中の後ろに隠していた、トリュフが入った袋を目の間に出す。


「作ったの。これ、あたしの気持ちだから、良かったら食べて。」



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